アップスアカデミーは、こうして当校独自のトレーニング法を開発しました。本科生は、2~3年の間、総合育成プログラムの元で学び、プロフェッショナルの技術とスタンスを血肉化してもらいます。
メソッド演技法は、発声や仕草という表面的かつ形式的な演技をよしとしません。より本質的な人間理解を要求します。
担当する役柄のパーソナリティや人生環境を徹底的に掘り下げ、役柄の心にうず巻く感情の動きを疑似体験しながら、自身の人生経験を踏まえつつ、リアルな演技プランを練りあげていくのです。
また、マイズナーワークでは、一人で練習した演技の型を、あるいは一人きりの役作りを、実践でそのまま表現しても人の心に響く舞台や映画はできないと考えます。
舞台や映画は、演技者同士のコミュニケーションで成り立っています。演技中における周囲との間合いや状況変化に応じて、より自然でリアルな演技をめざすことも、アップスの演技理論の特徴の一つなのです。
メソッドから学ぶ自分の役に対する理解を持ちつつ、マイズナーが教えてくれる相手や環境によって刻々と変化するリアルな瞬間を大事にしながら、体と心と行動で表現していくことが、アップスアカデミーの目標です。